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被災地応援無料コンサートから2021年に向け気持ちを新たに

2019年11月01日

前回もお伝えしたように、昨年はスマイル合唱団を結成して10年目を迎えるという、当法人にとっては大きな節目の年でした。それと同時に2021年11月の武道館での大合唱フェスティバルに向け、気持ちを新たにする年でもありました。

 昨年は、当法人が後援し私(岡田)がプロデュースした、新国立劇場オペラパレスでの「スサノオと美琴」の公演も満席で大盛況に終えることができました。こちらの公演は、2020年6月に池袋に新しくできる豊島区立芸術文化劇場と出雲にて、再演が決定しました。さらにブラッシュアップして参りますので、皆様乞うご期待ください!

 そして何よりも大きな大きな歩みとなったのは、昨年11月10日、南三陸町ベイサイドアリーナでの被災地応援無料コンサートでした。合唱団員の方々で、一番最初にベイサイドアリーナで行った2013年8月25日スマイル合唱会で南三陸町に訪問した方もいらっしゃると思いますが、その時の南三陸町の参加者(30人強)は、東京から来ている我々ボランティア(合唱団員40人強)よりも少なかったのです。

 2012年より茨城県日立市ゆうゆう十王ホールでのスマイル合唱会をスタートしましたが、この時は現地の方が150人以上、合唱団から245人、参加者は年々増え5年間行いほぼ満席となり、現在は日立スマイル合唱団としての活動に至ります。しかしながら南三陸町では全く思うように行かず、仮設住宅に送迎バスを手配するなどを試み3年間ベイサイドアリーナでスマイル合唱会を行いましたが、ボランティア活動を行った人数を超えるまでには至りませんでした。

 そこで2015年より春と秋に、介護老人施設歌津つつじ苑、登米市南方第一期集会所、入谷公民館などの各地域にて、東京で行っている合唱団の活動とほぼ同じ形式のスマイル合唱会を行うことになりました。佐藤理事、工藤顧問が主体となって被災地に足を運び、少しずつですが、各地域の方々も心を開いてくださるようになりました。そして入谷公民館の佐々木館長と出会って大きな道が開け、我々の意志が現地の方々に届き、2018年11月の「音楽の旅アラカルト 被災地応援無料コンサート」に至りました。

 南三陸町(共催)、南三陸町教育委員会(後援)の賛同を得られ、その日の会場には400人近くの方が集まり、音楽の素晴らしさ、私達の強いボランティア意識を伝えることができました。私と佐藤理事、工藤顧問は前々日に南三陸町に入り、ナビゲーターである安田祥子先生と指導員、合唱団員のボランティアの方々は前日に入って夕方より音楽リハーサル。当日は朝から通しリハーサルをし、いざ本番。たくさんの方々が笑顔でお越し頂く様を見た時は涙が出る思いでした。

 コンサートは東京で行ったものをほぼ踏襲して、ハートフルヴォイセズの歌う部分を南三陸町のコーラス隊「コール潮騒」の皆さんが歌いました。コンサートが終わってお越し頂いた方の中には涙ぐむ方もいらっしゃり、最高のコンサートだった、などたくさんのお言葉を頂きました。

 この被災地応援無料コンサートは一つの目標として震災後10年となる2021年までにあと2回行う所存です。その年の11月には武道館に南三陸町の方々を招きたく思っています。最後になりますが祥子先生、佐々木館長、南三陸町、南三陸町教育委員会、指導員の皆さん、そして何よりも我々の活動に共鳴し応援して下さる合唱団員の皆さんに感謝し御礼を申し上げます。皆さんのお心がこの活動の源です。継続こそ力なり。今後とも皆様のお力添え、ご協力をお願い致します。

理事長 岡田秀春

2019年10月31日に更新